今日の本は、
『傾聴術』[古宮 昇]
です。
古宮さんは、臨床心理士としてカウンセリングを
するとともに、カウンセラーのトレーニングを
されているそうです。
傾聴のプロとして、その心得と、
実際のスタディケースで、例を挙げて
具体的に解説しています。
例に挙げられている受け答えが、
実際にそのまま使える場面があるかは
ちょっと疑問ではありますが、
細かく、丁寧に書かれていますので
読み易いと思います。
言い回しが登場します。
『「話し手の気持ち・思いを、聴き手が
できるだけありありと、ひしひしと
想像して感じながら、
「あたかも自分のことのように」
親身になって聴くこと』
これが、傾聴の基本中の基本なんでしょうね。
というか、ほとんどこの繰り返しのように思えました。
尚、人のカウンセリングをしようと思ったら、
どんな勉強、テクニックを学ぶ前に、
「人の役に立つ有能な援助者になる、
と強くはっきりと決意すること。」
が、大事なんだそうです。
これは何の世界でも一緒でしょうか。
一端の人間になろうと思ったら、
曖昧な希望で、思っていてもダメですね。
目標のような人間になることを、
固く決心することが大事ですね。
この本からの学びは、以下の通り。
この3つをアファメーションとします。
★★★★★★★アファメーション★★★★★★★★
①自分のことのように想像しながら聴くこと
⇒悩みや苦しみを抱えている人の
話を聴くときに大切なことは、
話し手の気持ち・思いを、
聴き手ができるだけありありと、ひしひしと
想像して感じながら、
「あたかも自分のことのように」
親身になって聴くことです。
それができていればいるほど、
話し手は自分のことがわかってもらえると感じ、
正直な思いをさらに吟味しながら
話していくことができます。
とにかく話し手を理解し、
その理解を返そうと努めることです。
「正しく聴こう」とか「上手に返そう」という意識を
強く持ちすぎると、いけないらしいです。
意識し過ぎると、話し手の世界に
共感的・理解的に浸ることを妨げてしまいます。
素直に聴いて、素直に返してあげる。
こうした対話のやり取りを重ねることによって、
話し手をより正確に、より深く、より細やかに
理解していくことができます。
②受け入れてあげることが大事
⇒心の痛みを持っていると、
心の扉を閉ざそうとしてしまいます。
「人を信頼するな!また傷つけられるぞ」
という心理が働くからでしょうね。
しかし、それと同時に、
心の理性的な部分も持っていて、そこでは
「人を信じたい、心の壁を取り去って
人とつながりたい、仲良くなりたい」
という自然な欲求も持っているはずです。
聴き手は、ひたすら話し手を受け入れてあげて
話し手の理性的な部分に対し、
「この人なら信頼できる」と思ってもらうことが
大切になります。
③批評しない、変えようとしない、無条件に尊重する
⇒聴いている間は、
話し手のことをいっさい批評することなく、
また変えようとすることもなく、
無条件に尊重してあげることが大切です。
話し手にとって、気持ちをわかってくれる人が
いることは、貴重な心の支えになるはずです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
話しての現実に、本気になって入り込んで
あげないと、信頼を得ることは出来ませんね。
また、悩みの根本になっている、
本心を引き出すことも出来ません。
